1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し中学受験の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

学校生活の充実で捗る勉強


先週金曜日に校外学習があった。
かなり楽しかったようだ。

水族館と陶芸(手びねり)体験 --- どちらも息子の好む内容。
でも、それだけではなく、
この行事を通して同級生との親睦が深まったようだ。

お土産の一つとして、息子は手で持つのにちょうど良いサイズのぬいぐるみを購入していた。
ふわふわの、かわいらしいペンギンさん。

息子らしいお買い物・・・。

息子の買ったこのふわふわのぬいぐるみが女子にも人気で、
手に持って羽をパタパタさせてみたり...と、帰りの道中には随分かわいがられていたのだとか。

伝わってくるのは、あまりにも楽しそうな道中の様子だった。

この日の話では女子だけでなく何人か男の子のお名前も聞いた。
そしてLINEの友だち数が増えていた。グループにも入れてもらっていた。
相変わらずその多数が女子のようにも見えたけれども。

 

中学受験を終え小学校を卒業した春休みに、私は何度か「息子はここで人生の風景を変える」と書いた。
しかし当時の私はまだまだ臆病で「それでも状況は急に変わるものでないかもしれない」と付け加えていた。

ところが今、その風景はガラリと変わった。
これほどまでに温かく、やわらかで心地良いそよ風に包まれた場所があったのかと今の私は思う。

この学校について、素直で明るく伸びやか、そんな形容詞が思い浮かぶのは私だけですか。

息子の今後の人生にも、そして彼よりずっと年老いた私にも、
「止まない雨はない」とか「明けない夜はない」とか、
自分を大切に、そして自分の気持ちに素直になって望む場所を求めれば
もっと自分らしくいられる居心地の良い場所が見つかると教えてくれた気がする。

今後どのようなことがあろうとも、背中を優しく押してくれる勇気を学んだかもしれない。

 

さてこの週末には、十日後に控えた中間試験に向けた勉強していた。
指定された試験範囲の全てについてその一周目は終えた。

あまりにも時間がかかったり、つまらない計算ミスが続いたりすることもあった。
でもその際の態度が以前とは全然違った。

以前の息子は、間違い等を指摘されるとイラッとして反発したりもした。
直していこうという本人の思いが感じられなかった。
そして私たちの言葉も本人の中には吸収されず、跳ね返ってくるように感じられた。

ところが、今は違う。
息子自身が前向きだ。
間違いを認め、どうすれば良いか考えている。
それを直そう、より良くなりたいという気持ちが伝わってくるし、私たちの言葉が本人の中に受け入れられている感覚がある。

主人と国語(読解)の問題に取り組んでいるときもそうだ。
妙な読み方(独特のひねくれた解釈)をすることもまだまだある。
でもその後に続く主人との会話が建設的であるように感じられた。
一人で勝手にイライラすることもなくなったし、じっくり考えて落ち着いた会話を展開していた。

 

日曜日の夜、息子が翌日の学校の準備をしている際に
「明日は学校、楽しみだねぇ」と私が言うと、
息子は明るく「うんっ!」と即答した。

「話をする人もだいぶ増えたよ」と言っていた。
そして「希望を持って学校に行ける」という表現も飛び出した。

 

私は今の環境に心から感謝している。
そして思う、学校生活の充実によりこれほどまでに人は変わるのだと。
状況が好転し、現実が変わっていくのだと。

小学校に入学後、息子の人生の歯車は狂って噛み合わなくなったようだった。
でも今、再びカチッと噛み合って、滑らかに回転しだしたように感じている。

 

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中学でやりやすくなった勉強の伴走


中学入学以降も私は息子の家庭学習に付き添っているけれども、その伴走は小学校時代に比べ格段にやりやすくなった。
理由の一つは、中学受験の勉強と異なり、次に迎える大学受験向けの勉強が通っている学校での勉強(授業)の延長線上にあることだと思っている。

 

息子は内部進学を前提とした私立小に通っていたけれど、その学校が合わなかったこともあり外部受験することを決めていた。
当然だが、そのためには中学受験の勉強をする必要がある。

しかし、小学生の頃は学校の勉強と中学受験のための勉強は別物だった。
息子は学校だけでクタクタになっていつも頭痛を訴えていたから、その後にSAPIXへ行くことを嫌がってもいた。

SAPIXの授業は楽しくてその後テキパキ元気になって帰って来ることも多かったけれど、朝6時半に家を出て学校で6時間目まで過ごした後、徒歩と電車でSAPIXへ移動、授業を受けてから再び混雑した電車に乗り最終的な帰宅が22時。夜遅くに塾に行くことはやはり好きではないようだった。

6年生になると平日の通塾は週3日から2日に減ったけれど、土曜日も(9月以降は日曜日も)塾があるのは負担だったようだ。
何しろ受験勉強のほうは土日の家庭学習でカバーしているようなところがあったから。
(小5の夏に私が仕事を辞めて伴走を開始するまでろくに勉強できていなかったから、その後は常にバタバタ、四苦八苦していた。)

 

しかし中学生になった今は、学校の勉強をベースに頑張っていけばそのまま大学受験につながる。

進学先の中学校には息子も自然体で通えており、帰宅時の顔色を見ても小学校時代のような不安は全く覚えない。
授業も本人にとってとても興味深いようで、帰宅した時点で「勉強を頑張ろう」という気持ちを持ってくれている。

つまり本人自身が意欲的だから、私が傍に付いて勉強を進める際もお互いが同じ方向を見ている状況になれる。
私の説明も前向きに受け入れ熱心に聴いてくれる。
本人自身が「できるようになろう」という気持ちを持ってくれているから私もやりやすいし、さらにお互いのやる気が深まっていく。

 

息子の場合SAPIXでうまくいかなかった一因には、レベルの不一致だけでなく、そのテキストや授業の進め方が息子に合っていなかったことがあると思う。

SAPIXには基本書(テキスト)がなく、常にその場で新しいプリントがどっさりと配布される。情報量が多めのプリントであるばかりか問題演習中心の作りになっている。
だから常に全体を見通すことができず、その日の位置づけやその意図も自分で知り得ず、その場で「降ってくる」ものに翻弄されがちだった。

当時は、息子がSAPIXから帰宅するまで私自身もその日何を持ち帰って来るかよく分からなかったし、当然授業は息子しか聴いていないからそれを出発点に始めるしかなかった。
私がある程度その方針を理解した上で、息子自身がSAPIXの流れについていけるよう頑張って引っ張ろうとしても、本人が前向きでなかったからそれにも限界があった。

息子には、SAPIXは(特に6年生になると)勉強の面白さを知ると言うより「偏差値」という一つの基準のもとに競わされる場所に思え、それも好きになれなかったようだ。

 

現在は週3日放課後の部活動に参加し、月に数回週末に習い事を入れている(自分の都合で予約を入れるタイプの習い事なので、参加回数は月により変動させる)が、塾には通っていないし、少なくとも中学生の間は通うつもりがない。

学校からの帰宅が多少遅くても、SAPIXに通っていた頃のように学校後に塾へ移動する必要はなく真っ直ぐ帰れるし、帰宅が22時になるようなことがない。
そもそも通学中の中学校は小学校より少し遠くなったとは言え、通勤ラッシュそのままに都心へ向かっていた小学校時代と異なり、朝は郊外へ向かい帰りは都内へ戻る登下校に当時のような疲れは生じにくいという面もあるだろう。

このように、今の息子にとってかつてのような負担はなく、「学校の勉強を土台としてプラスアルファで頑張れば良いだけだ、しかも学校の授業は面白いし頑張る気力が湧く上に、母親が自分に特化した個別援助をしてくれる」というような安心感に似た感覚でいるように見受けられる。

今は家庭学習を進めているが、息子の場合は「これ」と決めた基本書を落ち着いて丁寧に繰り返すほうが向いているようだ。
「この問題集で行こう」と決めたらそれを貫く。本人も最初からその方針を理解し、その後どのように遷移していくのかもその全体量も目で見て手に取って認識でき、現在地をはっきり意識しながら勉強できるので、安心感や納得感も得られ、それがやる気ややりがいにつながって行くように見える。

 

3月初、英語に関する中学入学準備を始めた頃、英単語のスペルがあまりにも覚えられなくて、あまりにも滅茶苦茶な綴りを書き続けていることにぞっとしたものだった。
しかしその後毎日英語の勉強を続けてきて、今、英文をノートにスラスラと記載している様子を見ると、たとえその内容が中学一年の簡単なものであったにせよ、大きな進歩を感じ嬉しくなる。

最近、小学校で使用していた『Wordbook』(日本語はなく絵と綴りだけでジャンルごとに様々な英単語が紹介されている)を開いた際に、「今見ると『あぁ~』って思う!」と言った。つまり文字が文字として見える、意味の理解・納得ができるということなのだろう。当時、息子にとっては「音(発音)」と「絵」しか見えなかったからだ。今、英語は息子にとって「言語」になった。

数学も同様に、数日前にできなかったものも2周目にはできるようになる、3周目には簡単にすぐ解けるようになる、こういった進歩は誰にとっても喜びだ。

通塾しない分、常にアンテナを張り将来に向けた学習マップを描き、正しくPDCAを回していく必要がある。
でも、息子が前向きであれば私自身にもやる気が湧くし伴走しやすい。

中学生になり勉強の伴走はしやすくなった。
SAPIXに通っていたからレベルの高い人たちの様子は知っている。息子がこれからどれだけ頑張らないといけないかも。

まずは最初の中間試験が近づいている。自分らしく、一歩一歩確実に頑張ってもらいたいと思う。

 

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軌道に乗った中学校生活


中学に入学後、1週間目はオリエンテーション、2週目から授業開始、そして3週目に入りGWへ。
今日は5月9日。4月9日の入学式からちょうど1ヶ月。


3週目には給食当番や日直も経験。
2週目まで学校では「ぼっち」なんて言っていたけれど、3週目になるとそれもまた少しずつ変化していったよう。

3週目に今も「ぼっち?」と尋ねると「そうでもない」と。
同級生や先輩などに話しかけたこともあると言った。

国語の授業で一人ずつ3分以上の自己紹介をする機会があった際、息子はなんと8分以上しゃべったと言う。
他の同級生の自己紹介スピーチでは、アニメやゲームが好きな人が多いみたいだ、と。
自分は詳しくないので全然分からなかったと言っていた。


先生方に関しては、どの先生も優しく親しみやすい雰囲気でいらっしゃることが息子を通しよく伝わってくる。
息子も気軽に質問したりしているようだ。
どの授業も興味深く、帰宅後には教科書やノートを見せながらその日教わった内容を教えてくれる。


部活は一つに絞った。
自分が興味を持っているあるツールの使い方について一人の先輩に親切に詳しく教えていただいた日、息子は部活動を決定し入部の申請書を書いた。

ほとんどの部員が女子という部活動。
この時期から習い事も開始。
息子の習い事、部活動、将来的な希望には一貫性があると思う。


ある日の下校時には思わぬ再会があったようだ。
学校を出る際に、かつてSAPIXで何度か同じクラスになったことのある女の子と出会ったと。
「じーっと見つめられて『えっ!?』って言ったら『やっと気づいたの?』って笑われた」。

途中まで一緒に下校。入学後初めてのLINEアドレス交換。
まばゆいばかりの青春・・・。


毎日15時半過ぎに6時間目が終了。
そのまま帰宅するにしても学校を出るのは16時くらい。
部活動があれば17時半過ぎ。

帰宅するのに1時間半程度かかるから、いつも帰宅後最初に夕食、
そしてお風呂を済ませてから勉強に取り組むようにしている。


GWに入ると中間試験の3週間前に。

学校からは各教科の試験範囲を詳細に記載したプリントが配布され、
学習計画表を記入して点検を受けた。

学習計画表には、各日における各教科の学習内容や勉強時間以外に
目標順位や目標得点などの記載欄もあった。


中学受験向けの勉強をしている頃、この子には実は郊外にある共学校が向いていると感じていた。
教科書に従い基礎基本から丁寧に教えていただける学校、
語弊を恐れずに言うと地方の公立進学校に似た雰囲気を併せ持つ学校が向いているだろうと。

今、当時のその感覚は間違っていなかったと思うばかりか、
通学している中学校の素晴らしさを感じると同時に、この環境が想像以上に息子に合っているという思いでいる。

今息子は非常に自然体で日常生活を楽しみ、勉学に励んでいる。
幸せな日常、すべての方々に心から感謝。

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