1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し受験勉強の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

学校選びは大事と思う訳

 

昨日は久しぶりに部活があって、
帰宅は遅いけれど、やはり本人にとって楽しく居心地の良い場所があることは重要だと思った。
息子の様子から。

本当にありがたく心から感謝。


例えば、月曜日には部活がなかったので
そうでない日にくらべると帰宅は早かったけれど、
かといって朝から学校に行って疲れていないわけではない。

その日の帰宅後の勉強では、
確かに、特に得意でも好きでもない勉強を
最初にしかも比較的長時間据えてしまったのも良くなかったのだけれど、
眠そうで機嫌も悪くて全くうまく進まなかった。

本人が前向きに頑張ろうとしてくれないと、
こちらも大声で力説してしまうのだけれど
効果的な学習時間になんてなりようがない。


比して昨日は、前日の反省から私も学習順序等の工夫もしたけれど、
やはり帰宅は遅くても
部活で自分の好きな人たちと好きなこと、楽しいことをしてきたという満足感が背景にあると
家での勉強も心地良く進められているように思えた。


我が家は小学校受験も中学受験も経験しているけれど、
「こういうのって大事」と伝えたい。

つまり、普通だったらこちらの学校に行けるなら行くよねとか、
偏差値的なものだとか、一般的な世間の判断・評価だとか、
そういった自分の外側にある基準に左右されないほうが良いということと、
学校選びのポイントはたくさんあるけれど、
その空気感や相性のようなものが
(入ってみないと分からない部分も結構あるのだけれど)
かなり勉強や日常生活、果てには人生にも影響を与えるということ。


人によるとは思うけれど、
息子などは本当に先生の雰囲気とか声の高さ・しゃべり方、人との接し方とか考え方とか、
学校内の "空気" とか、どんな人がいるかとか、
そういったことがかなり本人のメンタルやその他の物事に影響するタイプ。

ちょっとしたことの影響で本人も変化するから見極めが難しいところもあるけれど、
どんな環境が本人に適しているかは十人十色なので、
長い目で考えたいものだと思う。

そして私としては案外、親の勘のようなものが一番頼りになる気もする。

中学受験する人も増えているように見える。
私としては中学受験は大学受験とは違うので
無理に偏差値の上へ上へと目指すより
中学受験に向けた時期は、とにかくその先々を見据えて(人生は長いので)
本人と周囲の様子から適した環境を模索し見出す時期と位置付けたほうが良いのではないかと思う。

受験はまた、こうして仕切り直しのタイミングを提供してくれる。


部活だけでなく、通学中の中学校にはたくさん助けられている気分でいる。
本当にいつもありがとうございます。

 

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中一 夏休み 総括

 

中一の夏休み、7月21日から8月31日まで。

9月1日に2学期始業式、2日には校外模試、3日は土曜日で半日授業。
5日からの新しい週、今日月曜日は英語のテスト、週末金曜日には国語のテストあり。


中学生になって最初の夏休みは
それに入る直前に息子がコロナ陽性になったことが想定外だった。

5日間は床に臥し、その後の5日間は徐々に勉強も開始。
ただ8月に入っても一週間くらい咳が続いた。

これにより様子を見つつ、それまでの想定を変更しつつの夏休みに。

8月終盤には宿泊行事(AL)があり
9月より2学期に入り、元気に登校を再開。

 

当初の想定と実際のずれ

 

コロナにより夏休みの学習計画やその他の予定は
当初の想定と異なるものになった。

一学期最後の2日を残してその前に3連休があったが、
連休中に父親のコロナ陽性が発覚。
翌週半ばには息子もコロナの症状を見せ、みなし陽性に。

一学期は終業式を含む最後の2日間学校に行けなくなったことを
とても残念がった。

勉強時間の確保もあって、これにより
もともと夏休みに想定していた次の2つにはほとんど行かなかった。
・ 近所の公営プール(計画的に通おうと考えていた。)
・ 習い事(毎度事前予約制。夏休みには多く通うつもりだった。)

勉強時間も夏休み初めの時期はほとんど取れず、
8月に入っても咳のために英語や国語で大事な音読はしばらくできなかった。

勉強時間の調整に関しては、
当初、数学と英語で復習と先々進むのと毎日二層で取り組もうと考えていたけれど、
夏休みについては大半の時間を復習に充てることにした。


また、8月末に夏休みを1週間ほど残したところで
宿泊行事(AL)があった。

ちょうど8月終盤の時期で、「帰って来たら最後のまとめを」と
もともと私は普段の調子で少し意気込んだ予定を組んでいた。

でも実際に帰宅すると、いつも通りの数日を過ごした私とは異なり
本人には少し疲れもあって、想定ほどうまく物事は進まなくなっていた。

これは誤算だった。
夏休みの残り日数はわずかであり、焦りを生んだ。

来年も同様の時期に宿泊行事があるかと思うが、
次回は「それに出かけるところで夏休みは終わる」くらいの感覚で計画を立てておきたい。

また、それに最も適切な時期に
ワクチン接種の予約を入れておきたいものだと思う。

 

勉強時間

 

8月の勉強時間(机に向かっていた時間)は結構長かった。

息子は、時間当たりの取り組み量は多くなく、
短時間に集中して物事に没頭できるタイプではないけれど、
本人なりのスピードで粛々と続けることにより持続力は養われると思う。

数学でも繰り返し問題を解き、間違うたびにその原因を書き入れておいたことで、
夏休み終盤にはそれを振り返り、
どんな間違いが多いのか、
どんな場面で特に注意深くならなければならないかを認識することができた。

夏休み期間を通して数学には最も長い時間を使用した。
初めの頃は次に英語が長かったが、
やがて英語はそこそこに、かなりの時間を国語に使用するようになった。

出口汪氏のドリルタイプの国語教材を用いた取り組みを日々続けたことで
国語力がついてきているように感じる。

中一夏休みの数学、国語、英語の取り組み内容などは
後日別途まとめておきたいと思う。

 

進歩を感じたこと

 

中学受験の勉強をしている頃には、長い間
塾で習う解法だけが上滑りしているように見えた。

小6冬にSAPIXを辞めて「自分自身の勉強」を始めた当初は、
本当のところ何の力も持っていないように感じた。

でもその後は塾無し家庭学習派になり、
自分に適した勉強を、模索しつつ続けてきている。

(我が家にとっては結局、中学受験自体は
それほどその前後を分ける境界にならなかった。)

そんな中で最近感じるのは
息子の書くノートがきれいになってきたということ。

ノートの重要性はよく語られる。
頭の中が整理されているか否かは、そのノートに表れるのだろう。

例えば国語についても、最近は私と一緒に
ノートに内容を取りまとめつつ勉強するようになった。

本人なりのやり方でじっくり理解しながら進めて行ってもらいたいと思う。

それから、もう一つ。

SAPIX時代の模試は、実力のない息子には難解すぎる部分があって
「これはもはややり直しも不要かな」と思うことがあった。

それはもっと基礎的な部分にすべきことがたくさんあることを示していた。
少なくとも私には本来は何をすべきかが少しは見えた。

そして当時は、
SAPIXの模試を受けるレベルに該当していない気がしていた。

さてその後、9カ月ほど「自分の勉強」を続けてきた。

そうして夏休み明けの校外模試を見据えたときには、
受験前の準備も本人なりにできていて、
返却後のやり直しも本当に意味あるものになるだろうと感じられた。

これについては息子も
「今になれば自分もそう思う」と同意している。


少しずつの進歩が垣間見える。
「自分の道」の上を歩いていけば良いと私は思う。

 

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中学生の心理

 

この春中学生になったばかりの中一の息子。

時間は連続的に流れていくけれど、
小学生から中学生へという環境の変化と心身の変化は大きなものかもしれない。

最近ふと、息子の「今」を感じるような出来事があったので
それらを記録しておこうと思う。

 

1つ目は、お友だちとの関係性について。

1学期に国語の定期テストに向けた勉強をしていたときのこと。
問題集で、「やはり」という言葉を使った文を書く問題があった。

言葉の使い方が間違っていなければ何を書いても良いのだけれど、
息子は真剣な顔で考えて
「やはり本当に信用できるのはあの人しかいない。」と書いた。

何と書こうか真面目に考えて、
どうも学校のあるお友だちのことを想いながら書いたらしい。

そして「親よりも信用できる。」と息子は付け加えるように言った。

それまで私は、息子が私の内側にいるような気持ちでいた。
しかしそのとき、そんな息子がスーっと自分から遠く離れて行くような思いになった。

息子は中学生になって新たな環境に身を移し
全然知らなかった人たちとの生活を始めた。

共に生活する中で徐々にお互いが分かるようになり、
部活も始まって気の合うお友だちも見つかったようだ。

そうしてゆっくりお友だちとの関係性を築いていく中で
自分を知り他者を知ることを繰り返してきたのだろう。

何があって「信用できる/できない」なんて判断しているのか
私は知らない。

幼い息子を見ていると、特に深刻なことがあったわけでもなく
たわいもない日常生活の中で、自分軸に基づき判断しているのだろうと思う。

ただその人を「信用できる」と想う、その真剣な眼差しが
私には印象深く、
また「息子は私のものではない」というような感覚を覚えさせた。

息子はその後、そんな私の反応を見て
一度書いたその文をすぐに消し、また違う文に書き替えていた。

 

2つ目は、親との関係性について。

この夏休み、息子は私と一緒に日本語トレーニングに励んでいる。
あるドリルでは一冊で芥川龍之介の『蜘蛛の糸』と『杜子春』の全編が素材になっていた。
本文については、すべて本人に音読してもらいながら進めている。

杜子春』のクライマックス・シーンでのことだ。

仙人になるため峨眉山の頂上で一人試練を受ける杜子春
鉄冠子が帰ってくるまで何があっても口をきいてはならないと言う命を固く守り続けた杜子春の前に、
畜生道に落ち馬の姿に変えられた杜子春の両親が現れる、有名なシーン。

目の前で両親の拷問を見せられても
「声を出してはならない」という教えを守り通す杜子春

しかし、それでもなお息子である杜子春のことを慈しむ優しい母の声が聴こえたとき、
杜子春は目を開けて、
そのお話はこう続く。

母親はこんな苦しみの中にも、息子の心を思いやって、
鬼どものむちに打たれたことをうらむ景色さえも見せないのです。*1

ここを読んだとき、息子は急に大粒の涙を流し始めた。

大金持ちになればお世辞を言い、貧乏人になれば口も利かない世間の人たちにくらべると、
何というありがたい志でしょう。
何というけなげな決心でしょう。
杜子春は老人の戒めも忘れて、転ぶようにその側へ走りよると、
両手に半死の馬の首を抱いて、はらはらと涙を落としながら、
「お母さん。」とひと声をさけびました。*2

息子はこのシーンを、正にはらはらと涙を落としながら読んでいた。

芥川龍之介の『杜子春』は以前から何度も読んだことがあったと思う。
短いお話なので、それこそ息子が小1くらいのときには
私が読み聞かせをしたこともあった。

私からするとかわいらしい子で、
当時は感動的なシーンなどで「え~ん」と涙を見せることもあったが、
このお話で息子が泣いたところを私は見たことがなかった。

だから私はこのときとても驚いて、
でもそうだからこそ淡々とその後もそのドリルを続けていた。

続くシーンも息子の音読が続く。

「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。」*3

最後まで息子は鼻をすすりながら読んでいたのが印象的だった。

息子にとっての母親とは私であるが、
息子は私との関係性を重ねてこれを読んでいたわけではないようだ。

ただこのお話に、何かを想い、涙を流していた。

 

まだまだ幼く、危うかったり、厄介だなぁと思ったりする部分も多くある息子。
そしてまた中学生という、ある意味で難しい時代を生きている息子でもある。

一人ひとり個性があって、息子は息子の生き方をするのだろうけれど、
身近な母親としては何となく、「今」の息子はまた以前とは少し違う「中学生時代」を生きているように見える。

「手を離して目を離すな」とも言われる。

息子には、これからも人と人との温かい人間関係の中で、
自己を見出し成長していって欲しいと願っている。

 

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*1:小学館『出口汪の新日本語トレーニング2 基礎国語力編(下)』の表記による

*2:同上

*3:同上

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