1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し受験勉強の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

【518~546日目実績】直前期と入試① ~退塾から初回まで 国語・算数~

 

秋の失速と退塾

夏期講習中は毎日塾の課題に追われて「回転」している感じだった息子だが、それが終わると急にその回転が止まったようだった。息子は急激に失速していくようで、隣にいる私は空恐ろしい気分になった。「おかしいぞ、受験生の秋というのはこんなものではないはず・・・」と。

9月からは通常授業だけでなく頑張って土特にも出席しようとしていたので、火・木曜日の通常授業と木曜日の土特、そして9月後半からは日曜日も丸一日SS特訓。

その毎日はやがて疲労によって立ち行かなくなり10月末から通常授業と土特は欠席しSS特訓のみ参加。ただ息子はSS特訓を活かすことが出来なかったので、後から考えれば息子の場合は土特とSS特訓には参加せず火・木曜日の通常授業にのみ学校後の参加を継続したほうが良かったと思う。

SS特訓で提示される課題はうまく活用できず溢れていて、それらをただ何となくこなすような、焦点の定まらないような状況で、毎日が流れるように過ぎて行った。

11月半ばには「もし合格できる学校があるとすれば、その学校は今後通塾を続けなくても合格できるだろう、不合格になっても通塾を続けていれば良かったと後悔することはないだろう」と感じるようになった。

そして11月も末になると「このままでは、この子は全落ちしてしまう。」と危機感がつのった。

息子の受験予定校には安全校と呼べる学校はなく、もしすべて不合格となったら地元の公立中に通ってやり直そうというのが家族全員の認識だった。本人も「公立でいいよね。」などと言っていたが、私からすれば、軽くそう言う息子が本当のところ実感を伴って理解しているとも感じられず、できる限り全落ちは避けたかった。

1月の入試を前受けと位置付ける人も多いように思われたが我が家の場合はそのような存在ではなかった。

塾の冬期講習はその1月入試の数日前まで続く予定になっていた。これに参加すると息子の場合は夏期講習中のようにその日習った算数の解法をただひたすら理解しようとするだけで深夜までかかってしまうだろうと思われた。しかしもうそんなことに時間を使っている場合ではなく、とにかく確実に得点すべき問題について自力で正答できるよう練習すべきなのは明らか。

塾で次々習う難しい問題に翻弄されつつ、ただ漫然と問題に当たる傾向のあった息子は、丁寧さに欠け基礎的な問題さえ確実にものにできないことが多かった。

残された時間はわずかだが、あとは落ち着いて自分自身の勉強をすべきと考え、私たちは退塾を決めた。

SAPIXに退塾を伝えたのは12月2日の保護者面談時。ちょうどその日は最後のマンスリー実力テストがあった。その偏差値は41程度。小5 8月の伴走開始前に戻る成績。その3日後には最後の合判SO。こちらは47程度。私からすればよくこの程度で止まったなと感じるほど息子は急降下していたが、この違いは、比較的基本的な問題にはある程度対応できるが少し複雑になるととたんに対応できなくなることを表していると思う。

 

12月半ばから

平日学校からは不機嫌でクタクタにくたびれ切って帰って来るか、そうでなければただのパッパラパーで帰って来るかで、私一人では対応もお手上げだったが、12月18日には終業式を迎えた。学校はない、塾もないとなり、良かったのは息子が落ち着いたことだった。

時はすでに最初の入試まで3週間程度。この時期最初に受験予定校すべての過去問をまとめて一通り解いた。ちなみに第一志望の学校の過去問は主に10月中に解いていて特に算数について壊滅状態だった。東京のもう一つの学校については10月末から11月頃に解いていて比較的相性が良かった。それらの学校の過去問についてはすでに解いたことのある問題をここでまた解いている。

 

算数

サピックス分野別シリーズ 算数 標準20回テスト』は11月に「平面図形」、「速さとグラフ」から開始していた。それらについてはこのころ2巡目。さらに間違いのあったペーパーはまた繰り返し。「立体図形」は12月初からそれらと並行して実施。「割合と比・和と差の文章題」、「場合の数」、「数の性質」、「規則性」はこのころまとめて開始しているが、最初の3冊ほど繰り返さなかった。一部、それ以前にもっと基礎的なところをやり直したほうが良いと思う分野があったから。

12月末より『速ワザ算数』全4冊(平面図形、立体図形、数の問題、文章題)に取り組み始めた。SAPIXのテキストは、背後にある法則性には演習を通して自力で気づくことを求めているように感じられるが、この本は各例題に対してポイントを整然とまとめてくれているため重要事項の確認と定着に役立った。

1冊ずつ、最初に本編の例題を実施、ポイントチェックを確認、間違った問題については一通りの終了後に再実施。4冊においてそれが終了すると、また1冊ずつ、別冊のA問題を実施、間違った問題のやり直し。そして4冊においてそれが終了すると、また1冊ずつ別冊のB問題を実施、間違った問題のやり直し。

しかし息子の場合は時間もかかるし、間違いも多かった。間違った問題の再チャレンジでまた間違う等、なかなかスムーズではなかった。1月10日にある最初の入試までに上記すべてが終了することを予定していたが、実際には4冊ともA問題の復習までしか終わらず最初の入試に突入。

ただ息子が後から言うには、この時期この問題集を活用し基礎からきちんと振り返れたこと、また基本的な問題で確実に正答できるようここで訓練したことは良かったとのこと。

 

国語(知識)

国語の漢字等知識については、11月初から『出る順「中学受験」漢字1560が7時間で覚えられる問題集』をとにかく繰り返していた。

息子の場合は何においても、赤いシートで隠してノートに記載したりするより問題集をコピーしてそこに直接書き込めるほうが対応が良かったため、何度もコピーした。

以前から息子は漢字にも弱く、私には「基軸」がないように感じられた。地図で言うところの「大通り」を盤石にしてしまえば、細かい部分は枝葉として付け加えていくのが容易だし予想もできるようになると思った。SAPIXの『漢字の要』は細かいものまですべてが同等にばら撒かれたような構成なので、「基軸」のない息子の場合、指定の通り前から順に覚えて行ってもなかなか定着が難しく、量が多いので繰り返すのも困難だった。(SAPIXに通う他の優秀なお子様の場合は、『漢字の要』は「ここから覚える」のではなく「最後のチェック」の位置づけになるはずで、その意味では網羅性が高く適した教材なのだと思う。)

上記の問題集の場合は「基軸」になる部分だけが扱われていて、同じ漢字に関する他の出題例は下に小さく載っている。まずは基本路線を繰り返して盤石にしそのうち必ず下の出題例も見るようにした。とは言えやはり息子の場合は見方が浅いから下に小さく載っている熟語等は私と一緒に音読。それでもあえて尋ねてみると書けなかったりするので、私のほうで気になるものは書き出して問題として提示するなどの工夫が必要だった。またこの問題集は全体の構成としてランクが分けられていたり、漢字だけでなく一般的な語句問題も含まれていてメリハリがあることが良かった。

12月後半には『言葉ナビ』もやり直している。

 

国語(読解)と社会の記述

年末年始の休暇中、国語の読解問題や第一志望校の社会の問題(記述中心)については主人と共に取り組んでもらうことがあった。それがとても良い時間に見え、休暇後も1月末まで毎日夜には父子の勉強時間を持ってもらいたいと主人に依頼。

(冬休みに入って間もなくは『国語 文章読解の鉄則』にある演習問題を一緒に解いてもらっていた。)

 

国語や社会の過去問について、毎日主人と息子が決められた時間で同じ問題を解き、二人で復習を実施。私はその間に家事ができたし、時折ちょっとしたツッコミ役として参加した。

と言うのも、主人の答案は満点だったりするわけで、ともすれば「ここにこう書いてあるからこれが正解だよね。[息子]は何て答えたの? ・・・そんなことどこにも書いてないよね。」などとド正論が展開され、息子が「うん、うん。」と答えるだけのことがあったから。

せっかくここは個別指導なので、国語の苦手な息子がどうすればその正解を導けるのか、どこに弱点がありどうすれば改善していけるのかを考えたいと思った。

この取り組みを1ヶ月程度続けた後、私が辿り着いたのは、息子の弱点はいくつかあるけれどもやはり突き詰めれば根本に語彙不足があるという結論。難解な言葉を知らないというのではなくて、通常誰も疑問に思わないようなごくありふれた言葉についても、息子は一般とは異なる解釈をしていることさえあるのではないかと。同じ文章を読んで一人だけ人とは異なる独自の世界を構築していることがあるように感じてきたが、その原因もそこにあるのではないかと。

そのような経緯があって、全入試終了後から、自宅にあった語彙力関係の問題集(結局取り組んでいない受験勉強以前のものが3冊くらいある)に取り組んでいる。

この本のような、上に書かれた言葉と下にある意味とを線でつなぐタイプの問題集では、同頁に並んだ言葉の意味がかなり異なっているため息子でも正答できるが、それぞれの意味がそこで正確に記憶できていることを確認すべきだと学んだ。

国語のみならず、副詞の読み飛ばしなども多かったし、意味の理解があやふやな熟語の書かれた選択肢をあえて選んでしまうことも多かった。算数で正確な読み取りができないために正しいダイヤグラムが描けないこともあった。

当たり前と思うような文でも、意識的に異なる言葉で言い換えてもらうような確認をしていきたいと思っている。

1月最初の受験を迎える頃、主人は息子の読解について「もう大きく外すことはなくなったよね。」と評した。それはその通りだったが、その後1月末までその練習を毎日続けてもだいたい平均点あたりでそれ以上伸びることがないように思われ、限界の要因の一つはそこにあるように感じられた。

次に社会の記述について。

息子の第一志望校の社会では、文章や資料を正確に読み、正しく思考し適切に表現することが求められていた。こちらについても夜に主人と取り組んでもらっていた。

主人は資料等をそれぞれ関連付けて正確に読み取るのが上手だったし、社会について物知りだった。

資料の読み取り方、解答の作り方だけでなく、都度関連事項について息子に話をしてくれたのも大切な時間だった。

ある日、日本と中国との関係について取り組んだ際には「『一帯一路』って知ってるか?」と主人が問うたらしい。「知らない。」と息子。「資料集には載ってないの?」、「載ってない。」というやり取りがあり、参考サイトが AirDrop で私のスマホに送られてきてプリントアウトしたことは覚えている。主人はその後も息子にこれについて説明を加えてくれていた。

この習近平国家主席による中国と欧州をつなぐ広域経済圏構想については、息子が最後に受けた実際の入試でなんとその通り出題されたらしい。その入試でこの四文字が書けた人は少なかったのではないかと思う。息子の数少ない合格の中でも好成績を認めていただけた最後の入試でのエピソードだ。

終盤になってくるとこの社会の記述に関する取り組みは主人に任せきりだった。国語の読解も含め、毎日貴重な時間を作ってくれた主人には感謝している。

 

つづく

 

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