1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し受験勉強の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

【518~546日目実績】直前期と入試③ ~最初の入試~

 

最初の入試までの振り返り

6年の秋になり「さあ、これからラストスパート」というところで突然回転が止まったように急降下を始めた我が息子。結局10月末を最後に通常授業と土特を欠席、11月末からはSS特訓も欠席、12月2日に退塾を申し出て冬期講習前でSAPIXを去ることになった。

12月18日に小学校の終業式。学校もない、塾もないとなってようやく本人も少し落ち着き、ここからようやく受験勉強が始まった。

その最初に受験予定だった6校の過去問を一通り解いているが、合格最低点に届いたものはほぼゼロ。

息子にとって最初の入試は1月10日、栄東中学校難関大クラスのA日程だった。"受験勉強開始" から3週間程度で本番を迎えることになる。

 

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初回入試(1月10日)までに取り組んだ主な問題集のまとめ

 

【国語】

 

【算数】

 

【社会・理科】

 

息子の場合、受験結果に最も大きな影響を与える算数に弱いことが最大の欠点だったので、大半の時間は算数に使用していた。

 

苦手だった算数への対応

 

算数が苦手な原因は次の3点にあるように感じられた。

  • 国語力の欠如・・・問題文が正しく読めず問われている意味が理解できていない(ダイアグラムが正しく描けないなど)、求められていることと異なるものを答えとして書く、「さらに何回〇〇すると・・・になりますか」と問われている問題で全体として「〇〇する」回数を答えるなど 副詞、副詞句/節 の認識欠落 等々。そのような場合、息子は指摘されないとその間違いに気づけない。
  • ケアレスミス(息子の場合はこの名称は適切ではないかも)・・・表面積を求める際に一部の面積を足し忘れるなど解答フロー内の一部処理漏れ、計算の一部をし忘れる((A+B)× C+…  と後に長く続く計算で「A×C」だけ足して「B×C」を足し忘れるなど)等々。これらに対して、例えば、解き始める際に処理のステップを日本語で簡単に書くなどのアドバイスをしてもそのように対応してくれない(できない?)。
  • 難解な問題への対応力の欠如・・・上記国語力の欠如とも関係があるが、比較的一般的な問題には対応できても少し発展的になるとたちまち対応できなくなる。原因としてはパターンを暗記するような学習に陥りがちだったことが考えられる。一方で、一般的な難易度に関わらず本人にとって「しっくりくる問題」と「そうでない問題」(こちらが大半?)が明確にあり、「しっくりこない問題」だと全く太刀打ちできなかったり定着しなかったりする。こちらの原因には、基礎からの徹底不足以外に、実体験の不足もあると思っている。

以前からこれらの認識はあり何とかしたくても簡単には治らなかったもので、もはや受験直前に何とかなるものではない。

今後も基本に立ち返りつつこれらの弱点克服に努めなければならない。中学受験という経験を通しそれらの弱点を痛感できて良かった。息子に関して特に重要だと気づいたのは、語彙力をつけると共に常に本人に問いかけ「言いかえ」をしてもらう練習だ。

そのようなわけで受験直前期の対応として行ったのは、基礎的な問題(自分にとって正答できるはずの問題)はとにかく正確に解答するという練習だった。時間をかけ『速ワザ算数』(全4冊)で復習をした。

 

6年の秋に「回転」が止まってしまいラストスパートどころか結局転がり落ちていった息子に対し、当初私は全落ちを心配していた。問題への取り組み方が雑で得点できる問題まで間違うことも多かったため、まずは基本的な問題を復習すると共に、解ける問題は丁寧にミスなく答えることを目標にしたのがこの時期。その後1月後半と2月に向かって対応できる問題のレベルを格段に上げていく必要があったが、とにかく受験予定校のうち少なくとも2校には対応できるようにと。

1月10日の直前に1回分だけ手付かずで残していた栄東中の過去問に取り組むと、国語・理社が平均点を超えていただけでなく、苦手だったはずの算数も1問間違いの95点(間違いは「副詞の読み飛ばし」によるもの)で幻レベルの好成績。比較的平均点の高い年だったのと、息子にとって「しっくりくる問題」ばかりの特殊な年だったわけだが、国語や理社でも12月中旬には平均点未満だったものがとりあえず3週間ほどで平均点を超えるようになっていたので、算数も少し力が付いたかなと感じた。

 

感じた集団塾の難しさ

ところで、よく「正しい努力でないと報われない」と言う。確かにその通りで、やる気があるとしても空回りに終わることはよくあるし、結局その人にふさわしい「正しい努力」を見つけるのが大変なのだと思う。(解法を見つけるのが大変なのであってその後の処理は簡単。)

息子に関しても、弱点は分かるが「ではそれを克服するために何をどうするか」という対応が難しい。それだけでなく、子どもなので「こうしたほうが良いのではないか」と思っても、それを「してくれない」という難点がある。

特に通塾していた頃は都度受け取るその宿題だけで溢れていたから、息子の場合はもっと基礎的なところからやり直さねばならないと分かっても、そしてそのタスクが準備できたとしても、「宿題ならやるけれど、プラスアルファまではやりたくない(できない)」ということになり対応してくれない。

塾に通いその流れに乗るだけでうまく行けば良いが、息子のように過去に遡ったやり直しが必要な場合や特別な訓練が必要な場合、集団塾に通いながらそれをうまくこなして行くのは、特に受験に近づけば近づくほどなかなか困難になると感じた。

 

栄東中学 難関大クラスA日程(1月10日)

最初の入試、1月10日(月・祝)の天気は曇り。密を避けるため会場は3か所に分けられていた。我が家は出願が少し遅れたので埼玉栄中高で受験した。(今回の受験では、インターネット出願の時代となり出願・受験が簡単になったなぁと感じた。)

私は保護者控え室となっていた体育館で過ごさせていただいた。暖房が数か所にあってもとても冷えるので、カイロをたくさん貼ったりひざ掛けを持参したりすれば良かった。

数名の先生方が常に後ろにいらっしゃったり、試験開始直後に前で「先ほど定刻通り入学試験が開始されました。・・・」としばらくお話を下さったりしたことが印象的だった。試験終了後の退室順序等のアナウンスも明確で非常に分かりやすかった。

 

試験後と結果

試験後の息子と落ち合ったとき、その重苦しい雰囲気で失敗したことがすぐに分かった。「入試だと焦る!」と言った。国語も心配だけれど算数でとにかく失敗した、と。

大問「2」という、比較的前半にある問題がとても難しく、そこで大半の時間を使用した上とても慌ててしまったと言う。後半の問題でも試行検証、場合分けなど頑張って手で書き出したと言うが、そういうところで息子はミスしやすくそこに時間をかけるべきではなかっただろうと思われた。

問題は持ち帰れなかったものの、少し調べてみると息子の言う通り大問「2」以降は比較的難度が高く、関東圏では出題の少ないニッチな問題も多かったらしいことが分かった。

平均点が比較的高めのケースでは息子もある程度食らい付いていけたが、難度が上がりそれが少し下がるだけでとたんに低得点になる傾向があった。直前期も基本的な問題を中心に練習していたので、息子には厳しい問題だったのだろう。

「本番は焦る」ということを身をもって知った初回入試。自宅学習ではいくら制限時間を定めてもその緊張感は入試本番の比ではないだろう。解ける問題の見極め・捨てる勇気や時間調整、得点可能な問題での確実性向上などが課題として得られた。

2日後にインターネット上で合格発表があった。栄東中の場合は独自のサイトにログインすると合否の結果だけでなく、科目ごとの平均点や合格最低点のほか自身の得点や順位まで表示される(非常にありがたい)。

結果は予想に反することなく不合格。国語と理社は平均点をほんの少しだけ上回っていたが、何しろ算数が平均点より20点も下。倍率は高くないものの合格ラインに乗ることができなかった。

点数の開示により算数では何問間違ったかが明確で、本来得点できたはずの問題も見事に間違い続けたことがよく分かった。

 

B日程に向けて

1月16日に行われるB日程に出願。栄東中は2回目の受験の場合なんと30点(算数・国語は各10点、理科・社会は各5点)の加点があるが、実質的にこの30点を保持していない受験生はいないのではないかと考えられたし(敗者復活戦の意味合い)、倍率はA日程より高くなるのでそれに対して不安はあったものの、A日程で得られた課題に基づき粛々とすべき学習を行った。

とは言え、A日程の入試は10日、その結果発表が12日、そしてB日程は16日だからその敗者復活戦までに残された時間は少し。

 

B日程(1月16日)までに取り組んだ主な内容

12月末に開始した『速ワザ算数』(全4冊)については、1冊ずつ、最初に本編の例題を実施、ポイントチェックを確認、間違った問題については一通りの終了後に再実施。4冊においてそれが終了すると、また1冊ずつ別冊のA問題を実施、間違った問題のやり直し、と続けていた。しかし4冊においてそれが終了するとすでに入試本番を迎えていたため別冊のB問題は未実施だった。そこでA日程終了後からまずB問題を解き、1冊終わるごとにそこで間違った問題のやり直しをしていった。

その終了後また全4冊に関して苦手な問題はやり直したり、ポイントチェックを振り返ったりしている。

さらに初回入試の反省から、算数についてはもう一度栄東中の過去問を一通りやり直した。問題冊子と解答用紙を最初にざっと眺めどこから解くか見定める、どの程度で「捨て問」にするか決める、どの問題に時間をかけ、どのような問題を見直すかを見定める、といった観点を含めた練習。

A日程で合格していれば次は10日後の千葉入試になる予定だった。その場合はその10日間だけ少し理科・社会の比重を高める予定にしていたが、16日まではやはり算数に時間をかけることになった。

そもそも『速ワザ算数』(全4冊)については、10日までの期間で全問題の復習まで終えレベルアップできていることを元来想定していたが、その予定通りには進んでいなかった。

 

この期間の他教科について:

  • 国語・・・漢字等語彙の確認は毎日実施、毎日夜は主人といずれかの学校の過去問を解く。
  • 社会・・・時折「年号150」を実施。年号暗記本、資料集などで確認。地理は『アトラス』、資料集(学校で5年次に使用されたものが案外役立つ)、「データバンク」を参照。『サピックス 重大ニュース』を読んだりその暗記カードをチェックしたりする。
  • 理科・・・土特で配布されていた「理科確認テスト」を時折実施。知識問題の確認をする。

 

栄東中学 難関大クラスB日程(1月16日)

1月16日(日)の天気は晴れ。会場は栄東中学校。この日の私は息子を送り届けた後学校の外に出て時間を過ごした。少しの散歩も気持ちが良かった。

 

試験後と結果

試験後の息子は落ち着いていた。「算数もまぁ前回みたいなことはない。」と言った。「だけど今回は理科がなぁ。」と言った。理科が少し難しかったらしい。算数について2問は白紙にし、それよりも気になった計算をやり直したりしたとのことだった。

結果は翌日にインターネット上で発表され、今回は合格していた。

B日程では平均点を下回るような科目はなかった。理科は実際難しかったらしく平均点が低かったので、相対的に見て好成績だったのは理科とも言えた。

ほっとしたのも束の間、次の入試が迫っていたが、実は息子に合っているのはこちらだろうと私たち両親の考える学校から合格をいただけたことは本当にありがたいことだった。

私は次のサイトで語られる栄東中高の校長先生のメッセージが好きだった。

www.asahi.com

その結びの段落にはこうある。

いま、コロナ禍で心が後ろ向きになっている受験生がいたら言いたい。いつも前向きな発想で、アグレッシブに挑戦して欲しい。走りながら考えればいい。後で、やっぱり受ければよかったと悔やむくらいなら、どこでも受けた方がいい。自分を信じて。たとえ挫折しても、その経験は必ず次への力になる。*1

 

この後息子は怒涛の連敗を喫した上で最後に合格を一ついただくという経緯をたどる。

 

つづく

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