1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し受験勉強の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

【518~546日目実績】直前期と入試⑤ ~駆け抜けた全入試~

 

千葉入試、東京入試

 

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栄東B日程が終わってあっと言う間に千葉入試。20日に市川中(幕張メッセ)、21日に東邦大東邦中。

息子の中学受験はあまりにも準備不足での決行になったが、受験した6校のうち最も対応手薄だったのは東邦大東邦中だった。交通アクセスの観点から見てあまりにも自宅から遠かったので。それでも今回少しでも思いのあった学校はすべて受験させていただいた。

栄東中の後千葉入試までは一時的に理科・社会の比重を高める予定だったが、栄東中はB日程まで受験することになりその期間は非常に短くなっていた。また算数もレベルアップできるほどの向上は見られなかった。

望みがあるとすれば千葉の2校は社会や理科の重みが国語や算数と同一であることだった。それだけでなく息子が以前から志望していた市川中の社会は歴史が中心で、四科として見れば相性が悪いとは言えなかった。

この短い期間にそれら2校の過去問を解いていた。

市川中の過去問では、算数で下に大きく引き下げられた点数を、あるときは社会が、またあるときは理科がぐんと上に引き戻してくれることが多かった。または算数が平均程度取れた時は社会も理科も平均程度。いずれにせよ、そうして受験者平均点を数点上回っても合格者最低点にはあと数点届かないという状況だった。算数が苦手なのは致命的。

 

この時期気付いた息子の欠点

東邦大東邦中は国語・社会がほとんど記号解答で特徴的だが、四科で見ても息子は常に低得点で相性が良くなかった。ただこの時期その過去問を解いていてまた息子の大きな課題に気づけたことは収穫だったと思っている(こんな時期にそんなことを言っているなんて、本来は愚かなことだけれど)。

例えば社会で雨温図の選択問題があったとき。問題にあった各都市はどれも離れていて難しいものではなかったのに間違っていた。そのやり直し時に、トップダウンの思考になっていないことや問題を解く際正しい思考ルートが辿れていないことを今さら痛感した。

雨温図と言えばまずは六区分。その問題では各都市が異なる区分に属していた。息子に六区分の気候の特徴を尋ねると正しく答えた。それぞれの都市がどの区分に属するかも、訊けば答えられた。それが分かれば正答できるはずなのに、解答時にはそういった方法で落ち着いて答えを導くことができていなかった。

息子は塾の授業で様々な情報を得ているため、同一区分に属する都市間の小さな違いまで私に教えてくれることがあった。だから詳しいのかなと思ってしまうのだけれど、細かい情報までが同一のレベルに散らばってしまっていて、構造化された理解や考える枠組みが出来上がっていないと思った。

感覚で答えてしまい、物事を単純化し論理的な思考フローで解答を導くことができていなかった(本来その問題は詳細レベルまで下ってこなくても、上位レベルでヒットする簡単なもの)。

また、緯度・経度で示された都市の名を選ぶ簡単な問題でもそうだった。それぞれの都市が日本のどこに位置しているかは分かっている。そうであれば、より東にあれば東経が大きいなどと考えて行けば正解できるのに、5つの都市の「緯度・経度」と言われただけで「覚えていない」と思ってしまうのか、答えがめちゃくちゃ。

こうして、問題解決のフローを落ち着いて冷静に、そして論理的に組み立てるというところに大きな弱点があることが判明。

こんなレベルのことを最後まで残していた過去問で直前に痛感するなんてとても愚かだし、そのレベルで入試本番に突入するというのも愚かなことだ(せめて1年前であるべき・・・)。でもこちらの学校の過去問でその課題が露呈し、そこに気づかせていただいたことに心から感謝している。今後、何事もその点を意識して練習していこう。国語や算数が苦手なのもこれが関係している(と言うより、国語や算数で培われる力の一つがこの論理的思考力だろう)。土台となる基礎が脆弱だったことも示している。

 

千葉入試の良くない結果 と 息子の良い変化

20日幕張メッセで市川中の入試。この日は妙にハイテンションだった息子。テスト後も本人としては比較的できたと言っていて上機嫌だった。翌21日は東邦大東邦中の入試。朝は反応が鈍かったが、テスト後はこれまた上機嫌。ただ過去問での不出来をよく知っている私、その上機嫌は私の苦手な「パッパラパーの彼」だったこともあり、心の中では不合格を確信・・・。

結果はどちらも2日後、インターネット上(go-pass.net)で行われた。go-pass.netの結果表示は非常に簡素だ。

まず市川中で不合格。市川中については以前から息子の志望度が高かったので本人も少しショックを受けているのが分かった。

改めて問題や解答速報、そして公開された平均点を見ると、算数が全体を下に引っ張り社会がそれを上に引き戻したパターン。でも理科も平均点が高く、こちらは助けにならなかったばかりか少し足を引っ張っただろう。

東邦大東邦中の結果は公開初日には見なかったほどだ。2日連続で同じ画面を見るのも嫌だったので。そしてやはり不合格。

しかし私はここで息子の良い変化を見た。それは息子が少しでも私たちの話に耳を貸すようになったことだ。

この2校の入試後もそうだが、「この根拠のない謎の自信は何だろう?」と私は思っていた。

そして例えば昨年度学校で毎日宿題になっていた400字程度の「日記」。息子が思いつきのように書いている文章を見て主人は度々声を掛けていた。日記というならこういうふうに題材を探したら良いのではないかとか、文章の構成について等々。しかし息子は「テーマは何でもいいって言われるもん!」と聞く耳を持たない。テーマは何でも良いと言っても、そして息子が書いているように自分の好きな曲やキャラクターについて紹介するにしても、もっとこういった書き方があるのでは?などと、情報収集方法、人に伝える際に効果的な書き方や、「起承転結」・「5W1H」など文章構成の基本についてアドバイスをしていた。しかし息子は耳を貸さない。父親の言葉にもその態度、私なんて言わずもがな、だった。他の書籍や情報を調べて書いたりすることもなく自身の思い込みのまま自分勝手に突き進み、内容にも語句にも文章構成にも課題がたくさんあった。

しかし今回、そのような根拠のない謎の自信で臨んだ合格発表で、自分の思いのあった学校から「結構です」とはっきり門前払いを食らい、しかもそれが2連発。

良い意味で「謎の自信」が挫かれて、この頃から息子が私たちの言葉に「うん。」と頷き、多少なりともそれを受け入れ始めた感があった。私には自分の言葉が彼の中に吸収されていく感覚が生まれ、それだけで我が家にとって今回の中学受験は成功ではないか、十分意味があったのではないかと私は感じた。

 

東京入試に向けて

東京の受験校は、2月1日に海城中、2日に本郷中(二次)、1日がだめなら3日に再び海城中(合格はあまりにも望み薄)。

1月の3校が全滅だったら2月1日の午後には東京都市大付中(一次)を受験予定としていたが、1月に栄東中に合格できたためこの予定はリスケされた。ただし2月4日に行われた同中学の三次入試は受験している。

10月に海城中の過去問を解いたとき特に算数についてあまりにも「できない」状態だった。満点が120点で平均点が80点のところ、軒並み本人は30点というレベル。ただその後解いた本郷中の入試(一次)は比較的相性が良く、当時でも合格まであと3点といった点数だったため、息子はその頃「やっぱり2月1日の受験校を変えようかな。」とさえ言っていた。

しかし入試直前期、本人の海城中を思う気持ちが強かったことと、1月に栄東中から合格をいただいていたことで、息子が1日の受験校を変えようとすることはなかった。またこの頃国語の読解問題や海城中の社会について担当してくれていた主人も「受ければいい」と言っていた。

私の気持ちは、栄東中の校長先生のあのお言葉。

いま、コロナ禍で心が後ろ向きになっている受験生がいたら言いたい。いつも前向きな発想で、アグレッシブに挑戦して欲しい。走りながら考えればいい。後で、やっぱり受ければよかったと悔やむくらいなら、どこでも受けた方がいい。自分を信じて。たとえ挫折しても、その経験は必ず次への力になる。*1

 

最後の10日間について、当初の予定はまた算数・理科の比重を高めるというものだった。ただ息子の場合はやはり算数があまりにも弱く、もはや理科にはほとんど時間が割けなかった。

(なお、国語については全期間についてコンスタントに時間を割り当てている。また海城中の社会に向けては、夜に主人が過去問をベースに取り組み時間を持ってくれていた。)

算数について、時折過去問を差し挟みつつ各分野の問題に取り組んだ。躓くと『応用自在』や『速ワザ算数』に立ち返って復習をした。

さらにこの時期全面的にやり直したのは『プラスワン問題集』だった。

夏前までの時期、ごくまれににこの問題集にある一部の問題を解いてみることはあったが、当時はあまり解けなくて「これについてはまだ『経験』」と言うことが多かった。この時期になると2日余りで全問題をざっと一通り解き終えたのだからそれだけでも成長したと言える。しかし何しろ間違いが多い(苦手な分野/テーマではこの時期なのに7割~8割が間違いというページがあった・・・)。やり直しとして間違った問題の2回目に入るのだが苦手な問題(点の移動など)ではまた間違う。苦手な分野についてはこの時期に至ってもなお私が解き方を力説し、その場でとりあえずそれを理解するだけで精一杯という様子を見て、私はある種の限界を感じた。「中学受験前のレベルとしてはここまでだな」と言うような限界。

上記問題集がこの時期ある程度ざっとこなせたら『ステップアップ演習』に取り組んでも良いと思っていた。

またこの時期このような問題集で基本的・典型的な問題がきちんとこなせたら『算数の100問』に取り組んで、海城中学入試の後半で出題されるような応用問題への対応力も身につけられたら良いと思っていた。解答・解説を見ながらでも取り組めば力になる。

しかし息子はそのようなレベルではなかった。時間が全く足りていないと思ったし、私は2月の受験前なのに「この状態で中学生になっては困る」と感じ入試後入学式までの期間における復習計画をすでに想定していた。

 

東京入試の良くない結果 と気づき、それから最後の良い結果

2月1日になり、私は主人に「2月はもうおまけの気分」と言っていた。

埼玉、千葉と入試に出かけて最後に東京となると、やはり東京の学校は自宅に近くアクセスが良かった。私はどの学校についても息子を送り届けた後いったん帰宅している。

海城中は当日朝の体温を指定されたフォームで送信。到着後すぐ受験生だけが受験校舎へ。本郷中は受験校舎に入る前に受験票などのチェックを受けたり体温チェックがあったりするため、その手前のグラウンドに受験生と親の行列があった。学校に着いてから受験校舎へ入るまで10分程度要したと思う。

連日快晴だったので試験後グラウンドでの親子合流時も寒くなく、両校ともその際のアナウンスは分かりやすかった。また本郷中ではその際にマイクで丁重にご挨拶を下さり当日の志願者数や受験者数等も教えてくださった。

1日の海城中(一次)、2日の本郷中(二次)について、どちらも息子にとって国語や算数がかなり苦手な問題だったらしく重苦しい雰囲気で帰って来た。特に海城中についてはさらに社会も難しかったらしく、とにかく「疲れた。帰ったら寝る。」と。

2日のお昼には前日あった海城中の、19時には当日の本郷中の結果がインターネット上で発表された。海城中はgo-pass.net、本郷中は独自のサイト。ダブルで不合格を確認。

go-pass.netは簡素だが、本郷中のサイトには温かいコメントがあったり模範解答等の公開がまとめて行われたりしていた。またログインして自身の結果を確認するのではなく合格番号の一覧表示。

郷中で番号がないのを確認後に平均点等を見て、国語・算数のそれがとても低いことに本人が驚き「この点数でも本当に落ちたのか」と改めて番号を確認していたほどだった。

しかし模範解答を見ながら国語の問題用紙を開いて確認しているときに私は恥ずかしくなった。語句の意味を選択する問題でなんと3問中2問も間違っていたのだが、かなり「普通」の語句。あぁ、こんな言葉の意味も知らない(誤解していた)のだな、と。恥ずかしく思うと共に、これがその後の取り組み内容やその方法を私にしっかり教えてくれた。

入試直後から語彙力関連の本に取り組んでいる。随分以前に購入したまま手付かずで残していた問題集が4冊もあったため。まずは次の本からスタート。

これらの本では各語句とその意味とを線で結ぶような形式になっている。単にこれに取り組ませるだけなら息子でも正答できてしまう。しかしそれではダメなのだとしっかり気付かされた。

ある文章を読んだ時、なぜ息子は誤読をするか、自分だけ間違った解釈をしているかと言うと根本にあるのは語彙不足。しかし単純に「知らない」のではなくて自分ひとりで語句の意味を誤解していたり、ちょっとニュアンスがずれた状態で認識していたりするのだと今回の受験勉強で知った。「知らない」と分かっていて調べるなら何の問題もない。「知らない」ということに気づかず勝手な解釈のまま過ごしているところに大きな問題があった。

だから今はこれらに取り組みながらも、その後各語の意味を改めて言ってもらったり、他の語で言いかえてもらったり、例文を作ってもらったりする取り組みをしている。またそれは家族での取り組みとしていて、一つの語についても各人が例文を出し合ったり、それについて話をしたりする。これが大事なのだと気づかされた。

例文を言ってもらうだけでも、息子の場合はやはりちょっと感覚がずれていたり、一般的・常識的にその語と共に使用される語が分かっていなかったりすることが判明する。それを家族の会話の中で楽しく正していく。私も勉強になる。

一つひとつの不合格に学びがある。

さて2月3日は海城中の二次試験だ。一次で落ちたので受験することになったが、こちらはさらにレベルが上がってしまうので望みが薄すぎて私は「やめておく?」なんて訊いてしまった。

当日受験してみると今回の息子は重苦しくなかった。国語だけでなく算数も自分にとって「しっくりくる」、解きやすい問題だったので思わず試験中に笑顔になったと言った。ただ・・・これがせめて一次だったらねぇ、というのが私の気持ちだった。とは言え息子なりによく健闘したと思う。

翌4日は東京都市大学付属中学へ。そしてその日帰宅してしばらくしてから海城中の合格発表、ほどなくして当日受験したばかりの都市大付中の合格発表を確認。

どちらもgo-pass.netだった。海城中については再び暗いメッセージを受け取ることになったが、最後の都市大付中で初めてピンクの明るいメッセージを頂戴した。そればかりでなく、Ⅰ類志願で受験していたが高得点のためⅡ類への逆スライド合格を認めると記載されていた。

同中学からは同時に模範解答や結果速報が公開されていた。そこには各平均点や合格最低点のほか、志願者・受験者・合格者数が発表されていただけでなく、Ⅰ類志願者内のⅡ類合格者数、Ⅱ類志願者内のⅠ類合格者数まで明記されていたため、今回の入試ではかなり好成績で合格をいただけたことがはっきり分かり、最後については明るい終わり方をした。

問題冊子や模範解答を見てみると、特に国語や社会について息子にとってラッキーと思われる問題が並んでいた。海城中(一次)や本郷中(二次)ではよりにもよって苦手なパターンばかりとなっていたが、こちらについては問題に恵まれていた。

 

進学先を自分で決める

6校(試験は8回)受験して2校から合格がいただけた。よく頑張ったと思う。こんなレベルなのに進学先を選べる状態にしていただけたなんて、本当にありがたいこと。

全入試を駆け抜け、最終的に息子自身が進学先の中学校を決めた。

4月になると全く新しい環境で新しい生活が始まる。中学受験はこういった直前期及び結果を迎えているので、下手に燃え尽き症候群になるはずもなくその後の生活を続けている。振り返りや復習のほか、中学校生活に向けた準備を着実に進め、小学校生活の反省を活かした素敵な中高生活を送って欲しいと思う。

中学ではのびのびと、そして部活にも所属して様々な人と出会い、多くの体験をし生き生きと満喫した生活を送ってもらえれば。基礎基本を徹底しつつ勉学にもしっかり励んでもらえれば。私はそう切に願っている。

 

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