1年半で中学受験 2022 とその後

都内私立小に通い小6秋までSAPIXに通塾した男子の中学受験とその後。小5 8月、母親(私)が仕事を退職し中学受験の伴走を開始。小6 12月、SAPIX退塾、2022年外部受験。栄東中進学。

中学入学前の国語 ~「型」を意識~


中学入学前の春休み、数学(算数)、英語、国語(漢字・読解)などについては、日々計画的に学習をした。

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国語は、漢字について進学先中学校の春季課題を繰り返し、読解については受験直前期に行っていた父親との夜の読解演習を継続した(ただし毎日ではない)。

父親との読解演習で用いた題材は、最初の頃はSAPIXから12月末にいただいたY-SAPIX『中学へのDaily Exercises(2、3月号)』、それが終わるといくつかの中学の入試問題。その後は高校の入試問題を簡単なところから。
ただ中学受験前とは違って、一回の入試も説明文と物語文とで取り組む日を分けるなど、かなり緩やかなもの。

それ以外に、春季課題には自己紹介作文もあったので、その記述を始める前に「作文の『型』」について意識してもらうことにした。これは文章作成だけでなく読解にも影響するものと考えている。

今回「作文の『型』」を意識してもらうために、私は一冊の書籍をベースとして選んだ。
まず私自身がその本を読んで理解し、作文の構想を練る前の息子にキーとなるページを見せつつポイントを説明し、その上で作文の構成を考え書いてもらうことにした。

 

背景

 

息子は国語を苦手としてきた。
小5のときには学校で毎日短い作文(日記)を書く宿題があったが、思いついたまま記載しているだけで、語彙、構成、内容などあらゆる面で作文と呼べるものではなかった。
中学受験の読解においても構造的な読みができず、勝手な解釈により失点することが多かった。

そこで今回自己紹介作文を書くにあたり、少しでも分かりやすく論理的な構成の文章になるよう、まずその基本的な「型」をしっかり意識してもらうことにした。

 

『書けない子をゼロにする 作文指導の型と技』

 

今回選んだ書籍のタイトルは『岩下修の国語授業 書けない子をゼロにする作文指導の型と技』。
小学校における作文指導のノウハウが詰まったような本。

 

説明的作文、物語風作文、小論文風作文のそれぞれについて書き方が示されるが、どれも基本構成は同じで4段落にするよう指定している。さらにはそれぞれの文字数を全体に対してどの程度の割合にすべきかまで指定。

最初に決められた「テーマ」があり、「はじめ」・「なか1」・「なか2」・「まとめ」の四段落を書いていく。
「まとめ」は「なか1」と「なか2」の共通項(「なか」を2つ書くことで分かったことや考えたこと)であり、ここで一般化が行われる。
そして最後にこの「まとめ」を要約することでそれを「タイトル」にする。

非常に簡潔に、そして端的にポイントだけが説明されている。

こういった枠組みを意識することで、一貫性があり説得力のある論理的な文章が書けるようになるだろうし、普段の思考も整理されるのではないかと思った。

一方で、あまりにも型にはまっていると感じる部分もある。

例えば作文指導に関する書籍では「宮川式 10分作文」に関する本も手元にあるが、こちらなどは非常に自由な発想で書くことを楽しむような内容になっている。
そういったものとは対照的だった。

 

またタイトルにも『書けない子をゼロにする』とあるように、文のモデルを示しその一部だけを空欄とし、そこに言葉を埋めて作文させることを促す側面もあった。

私が子どもの頃は、書くこと自体が好きで記述に困ったこともなかったので、『10分作文』のように様々な情景を言語化していくのが楽しかったかもしれない。
でも息子を見ていると、書くこと自体に困っていることもあるし、自分の趣味の世界に入り込んで他者を意識した構成になっていないこともある。そのため、この本で「作文の『型』」を的確に学び、強くそれを意識しながら構成を練って書き上げることが適切であると感じられた。

一般的には、小学校低学年あるいは小学校時代には『10分作文』のように思いのまま自由に言語化することを楽しみ、その後上級生になるにつれしっかりと「型」を意識して、構造的かつ論理的な文章の書き方をテクニカルに学んでいくのが良いのだろうと思う。

この本で、各作文に記述すべき情報の項目を指導者側から明確に提示することが、説得力のある良い作文を生み出すための大きな助けになると分かった。

それからこの『作文指導の型と技』という本で良かったのは、非常に多くの実例が載っていたことだ。

それぞれの章で、筆者の説明を体現した子どもたちの「モデル作文」がいくつも紹介されている。
息子自身はその「モデル」を読むことでこの本の内容がしっかりと理解できたようだ。
またあまり歳の変わらない子どもたちの作文は息子の興味を引き、都度様々な感想を持ったようだった。

 

作文と読解

 

どんな作文でも「なか1」・「なか2」と真ん中の部分を二段落に分ける。
その際、例えば多くの中から二つのこと(あるいはもの)を選択する必要が生じ、それによって自然と対比的・類比的な思考が生まれると説明されている。

読解においても、特に説明文ではたいてい二つの事項が対比的に述べられていたということを息子と再確認した。
また「確かにAは〇〇だ。しかし私はBだと思う。なぜなら・・・」という構成は(ここまで明確な書き方になっていなくとも)非常に多くの文章で目にしてきた。その場合、先に触れられたAよりも後にあるBが重要で、それが筆者の主張である場合が多いと学んできた。

今回、作文で「型」を意識し記述すると自然とそのような構成になり、実際に自分がその書き手になることで読解力も深まるように感じられた。

 

作文の記述と今後


今回は作文を書き始める前に上記の本の内容を説明し、息子にその「型」を理解してもらった上で、それを強く意識し構成を考えてもらった。

本の中でも書かれていることだが、私たちは最初から書く内容を頭の中に持っていてそれを文字化するのではなく、書くことによって思考が文字、文章として明確化し、それが客体となって自身から離れることでそれを読み、改めて自身の思考に気づいたり結論となる思いを得たりするものだ。

最終的に息子が書いた自己紹介作文では「なか1」と「なか2」に本人の性格の特徴が書かれたが、それらは対照的な側面でもあり、その内容を考える中で「自分はこういう性格だけれど、考えてみればそうでない側面もある」と気付くに至り、「まとめ」となる思いが生まれていた。


今後、説明的な文章や小論文などを書いたりプレゼンテーションをしたりする機会が増えていくと思う。
今回学んだように、常に「型」という文章構成の枠組みを意識し、読み手にとって分かりやすい構成、自身の主張が伝わりやすい展開を目指してもらえればと思う。

 

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